アメリカ本土でのUSCPA受験録

アメリカ本土でUSCPAを受験した過程を綴っています

元銀行員がアメリカ本土でUSCPA試験を受験した過程を綴っています

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BECの勉強方法【まとめ】

12/19のスコアリリースから待つこと2週間ちょっと、1/3の夕方にようやくScore Form(Score Notice)が発表されました。コメント欄で教えていただいたのですが、Score Formの発表って、受験生全員同時じゃないんですね! 同じNASBAのシステムを使っていても(おそらく)出願州によって異なる模様。試験の採点自体は終わってるんだから、定型フォームに乗せて発表するだけなんじゃないかと思うんですが。

気分の問題ですが、Score Formで「PASS」「Credit」という文字を見ないと安心できないので、やっとリリースされてほっとしています。ふー、残るはAUDのみ‼

 

結果から言えば、BECは79点で合格でした。途中の勉強ペースは良い感じだと思っていたのですが、直前期の勉強は反省でしたし、点数を見てもあまり余裕があったとは言えません。

反省も踏まえてBECについてまとめておきます。

 

 

 

1.勉強開始~テストまでのスケジュールとやったこと

①2018年10月(1周目)

いつものように、2倍速で講義視聴→ユニットごとにMC問題→チャプターが終わるごとに各チャプターのMC問題を解く。

②2018年11月上旬(2周目)

チャプターごとにMC問題をやり、その後テキストを読んで復習し、TBS問題を解く。WC問題集にざっと目を通す。

③2018年11月下旬(3周目)

チャプターごとに、間違えた問題のみMC・TBS問題をやり直し、見直し用のノートを作成。WC問題集も熟読して、ノートにポイントをまとめる。

④2018年12月1日(本番の約1週間前)

アビタス模擬試験受験。結果は68点。

⑤テスト本番まで

3周目で間違えていた問題や苦手分野を重点的に復習。テスト前日にAICPA Release Questions(2018年のみ)とSample Testを実施。

⑥2018年12月7日

テスト本番。79点で合格。

 

全体の勉強量は以下のとおり。

 MC:3周

 TBS:3周

 AICPAリリース問題:2018年のみ

 

新COSOが試験に適用されたのは2018年1月からなので、リリース問題は2018年のみやりました。

 

2. 勉強方法

BECは広く浅く勉強しなければなりません。原価計算、金融、経済、IT、ガバナンスという、それだけで個別の試験が作れるんじゃないかという分野が1つにまとまっているので、効率よく勉強するためにもあまり深入りする必要はないと考え、今回もアビタスの問題集のみで勉強を進めました。

個人的には、原価計算と金融とガバナンスはしっかりと、経済とITはテキストに載っている内容を押さえつつ出たとこ勝負、と思ってました。

 

結果としてはそれで合格しましたが、強いて言うなら、ガバナンス分野については公認会計士としてきちんと押さえておくべき分野ですし、試験でも頻出ですので、理解を深めるための参考書を読んでもよかったかな、と思います。

 

あと、受ける前には一番心配していたWritten Communication問題ですが、内容の正確さよりもビジネスライティングのスキルを見ているとのこと。私は仕事で英語を使ったことはほぼないので、最初に問題集から数問選んで、模範解答丸写しをやりました。

個人的な好みかもしれませんが、読むだけではなく手を動かすことで記憶が定着すると思っています。頭で理解するより先に手に覚えさせる感じで、まずは「This is a memorandum to explain that...」から始まり「If you have questions about this, please feel free to contact me. Sincerely,」で終わる定型文を覚えます。そしてその間の本文を何問か丸写ししていると、ああこう書けば形になるんだな、と分かってきました。

WCは書きすぎる必要はないので、ちゃんと質問内容に回答する体裁を整えるように心がけました。

 

 

3. BECの勉強におけるポイント

①ガバナンス、特にCOSOはしっかり!

上にも書きましたが、内部統制は公認会計士として知っておくべき分野だということなのか、COSOはたくさん出ます。COSOはちょろっとかじっただけでは解けないので、主要要素とキーワードを暗記しなければなりません。暗記が苦手な方には苦痛だと思うのですが、私は「エライ先生達が様々なケースを検証して導き出したものなんだから(たぶん)、理屈抜きで覚えるんだ…」と自己暗示をかけて乗り切りました。

また、本番のテストにきっちり対応するためにはアビタスの問題集だけでは不十分だと思うので、COSOの原文を読んだり、参考書を読んだりするのがよいと思います。

 

②Written Communicationは捨てず、型を覚えてきっちり書くようにする!

機械採点で内容の正確性は重視されないという、テストとしてはどうなんだろうというWC。勉強を始める前は敬遠していましたが、配点としては全体の15%を占めるWCのうち、5~10%でも取れたら十分だと思って勉強していました。

上に書いたように、ポイントを押さえてビジネス形式の体裁を整える練習をすれば、ある程度得点がもらえると思います。

 

③AICPAのSample Testは少なくとも試験の1週間前にやっておく。

これはBECに限らずですが、受験し慣れてきたとしても、Sample Testはテスト前にちゃんとやっておくべきだったなぁと。。。私がBECのSample Testを解いたのは試験前日でしたが、もっと早くに解いていれば、ratioやturnoverの計算式はTBSの参考資料についていることにもっと早く気づくことができました。MCがあるので覚える努力が全く無駄になったとは思いませんが、あれを見た時はやっきになって覚える必要はなかったんだな~とがっくりしました。

せっかくAICPAが公式に出してくれているわけですから存分に活用すべきです。

 

 

BECはいろんな分野を勉強しなければならないので、人によっては苦手かもしれません。ただ、過度にWCを警戒する必要はないですし、個々の分野もそんなに踏み込んだ内容が出るわけではありません。テキストをベースにしつつ、苦手もしくは重要だと思った分野だけ参考書を見てみるのがよいと思います。