アメリカ本土でのUSCPA受験録

アメリカ本土でUSCPAを受験した過程を綴っています

元銀行員がアメリカ本土でUSCPA試験を受験した過程を綴っています

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アビタスを終えてWileyの問題集へ

3月に受けるAUDは3回目の出願だったのですが、そういえば今回は郵送でNTSが送られてきていません。

FARとAUDに出願した1回目、REGとBECに出願した2回目は、それぞれNASBA SSOのサイト上でNTSが発行された1週間後くらいにNTSが郵送されてきたと思うんですが。

まさかの紛失でしょうか?

 

NTSはサイト上で発行された時に印刷したものが手元にあるし、すでにPrometricで試験を予約済みだし、念のため予約変更されていないかどうかも確認したので、別に問題ないんですが、これまであったものが無いとなんとなく不安になりますね。

 

アビタスの3周目終了

そんなことはさておき、アビタスのAUDの問題集3周目が終了しました。

1周目はテキスト精読→MC、2周目はMC→TBS(不明部分はテキストを読む)、3周目は間違えたMC→TBSをやりました。

1周目にTBSをやらなかったのは、とにかくAUDの全体感を掴むために早く1周するのを優先したからです。

途中、2018年7月の試験以降に規定変更が適用された範囲があったので、その部分をノートにまとめ直したり、理解不足な部分を捕捉したりしました。

 

不安なのは、意外と、正解できてることなんです。。。

もちろん、何度も間違えて自分が嫌になる問題もあるのですが、それでもこれまで合格した他の3科目と比較して、飛びぬけて出来が悪いという感触ではないのです。

でも7月に58点で落ちてるんですよね。。。

 

さすがにトータル5~6周目ともなると問題もほとんど見覚えがあるようになってしまいます。

「これ確か答えはCだよな。いかんいかん、ちゃんと問題文読んで、理由を考えないと……」みたいな。

以前コメント欄にご質問いただいた際、同じ問題を繰り返して理解を深めることが重要、とお答えしてますし、その考えは変わっていませんが、本番で味わうことになる初見の問題を解くときの緊張感は皆無で、若干飽きてきてモチベーションも下がり気味に。。。

 

新しい問題集Wileyへ

というわけで、新しい問題集としてWiley CPAexcel EXAM REVIEW TEST BANKを購入しました!

Wileyの他にもBecker、Rogerなどの洋書USCPA参考書がある中でなぜWileyにしたのかと言えば、他のアメリカ在住USCPA受験生の皆さんが使ってらっしゃるという信頼感もありますが、それよりなによりアメリカのAmazonでポチっと買えたからです

この便利さで顧客がAmazonに囲い込まれていくわけですね。

だって便利なんだもん。

Wileyの教材は日本のAmazonでも買えるようですね。アメリカではこれ単体で定価$150でした。

 

www.amazon.com

 

Wileyの教材構成が少し分かりにくかったので、調べた内容をメモ書きとして残しておきます。

・STUDY GUIDE(テキスト。2018年版から問題集が添付されなくなっている)

・Focus Note(STUDY GUIDEの要点がまとめられた小冊子)

・Test Bank(オンライン問題集。1年間のフリーアクセス)

・Practice Question(Test Bankの一部の問題をまとめた紙の問題集)

 

私は普段自宅でパソコンを使って勉強しており、またアビタスの教材を使用済みでテキストは必要ないので、オンライン問題集であるTest Bankを購入しました。

 

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amazonで注文してから1週間ほどで届いたTEST BANK

 

こんな薄いパッケージが送られてきて、中のラベルをはがすとPIN codeが書いてあります。

所定のアドレスにアクセスしてこのPIN codeを入力し、氏名・メールアドレス・パスワードを入力してアカウントを作成すれば準備完了です。

 

WileyにはなんとMCが2,029問、TBSが60問載っています!

アビタスはMC519問、TBS82問(リサーチ問題を含めると92問)です。あれ、意外とWileyのほうがTBSは少ない…?

 

個人的には、問題量が多ければ多いほどいいとは思いません。

ほとんどの人は限られた時間で勉強しているわけなので、ポイントを押さえた良問を繰り返し解いたほうが効率がいいと思います。

ただ、いろいろな問題に触れたほうが応用力はつくでしょうし、私のようにアビタスの問題集はほぼやりつくしたという人は購入を検討するのも一つの手かと。

 

少し使ってみたのですが、画面は本番と同じ作りですし、練習にはちょうどいいですね!

ただ、MCの選択肢に「CEO」「CFO」と並んで「C-3PO」があったりして、ちょっとおふざけなところがあるのが日本とは違うな~と笑

 

アビタスの約4倍の量ですし、すべて英語なので時間がかかると思うのですが、苦手分野を中心に頑張ります!

AUDの再出願

BECのScore Formがリリースされて合格を再確認したあと、早速AUDの再出願のため書類をグアムに郵送しました。

学歴評価、出願1回目、出願2回目、そして今回と、計4度目の利用になるUSPSのPriority Mail Flat Rate Envelope($6.70)です。

本来このPriority Mailはアメリカ国内なら2-3日で速達してくれるというものなのですが、さすがに中西部からグアムだと2-3日では着きません。ただ、郵便局で受け付けしてもらったときに予定配達日は1/8(火)だと言われたんですよね。一体何を基準に算出してるんでしょう……?

そして、USPSのトラッキングがいつも途切れるんですよね~。今回は、近くの大きな町の集荷センターに到着した後、そこを出た記録(前回はあったもの)がないままグアム到着の通知が来ました。こんなもんかと諦めてますが、何のためのトラッキングなんだか。。。倉庫の隅で置き去りにされてるんじゃないかと心配しました。

 

 今回の郵送をまとめると↓のようになります。(日付はすべて本土時間帯)

 

1/4(金) 中西部の郵便局で投函

1/11(金) The Guam Board of Accountancy到着

1/14(月) Payment Couponをメールで受領

 

 

オンライン化してくれればいいのになぁとは思いますが、グアムに着いてからいつもすぐに処理してくれるのは有難いです。

Payment Couponを受領してからすぐにNASBA SSOで受験料を支払い、数時間後にNTSを受領しました。

で、早速3/8(金)のテストを申し込みました!

 

これが最後の受験になるよう、しっかり勉強します。

 

 

AUDの勉強を振り返ってみると、2018年3月に1周目、6月に2~3周目、7月初めに受験(不合格)という、そりゃあ落ちるよという飛び飛びな状態。不合格になった後は、まったくAUDに触れてないので、これまでの勉強はリセットされたも同然です。

 

そもそも、AUDは最初に勉強を始めた時から苦手でした。勉強を再開するにあたって改めて不合格になった理由を分析してみたのですが、

・監査や企業の業務フローの全体像がしっかりイメージできていなかった

ということに尽きると思います。

監査の業務フローの中で、今どの段階で、何のために、何を調べているのか?

企業の業務フローの中で、どこに不正のリスクがあり、それを防ぐために個々の部署がどういった役割を担い、どんな書類を作成し、どのようにチェックしているのか?

これを常に意識しながら勉強し、問題文の読み間違い(most likelyを選ぶのかleast likelyを選ぶのかなど)をしないよう注意していきたいと思います。

 

いくらリセットされているとはいえ、さすがに講義視聴から始めるのはちょっとな~というのと、タイミングよくアビタスのテキストの大幅改定があり、昨年12月にAUDの新しいテキストが郵送されてきたので、1周目は新しいテキスト熟読→MC→TBSと進めて、理解が浅いと思った分野だけ講義視聴するようにしています。

 

まずは1月中に2周目まで終わらせるのが目標です。

海外在住者が日本のハローワークから一般教育訓練給付金を受け取った話

今回はUSCPAの勉強そのものから少し離れた話です。

 

私は日本で銀行に勤めたあと、夫のアメリカ駐在に伴って退職・渡米しました。働いていた間は当然雇用保険に加入していました。

雇用保険に関して、退職・失業後の職探し中に失業手当を受け取ることができるのは知られていると思いますが、労働者がスキルアップのために資格を取得したり語学を習得したりするのを支援する一般教育訓練給付金という制度があります。働いていた間は一度も使わなかったのですが、USCPAの資格取得のためにアビタスに入会した際、海外在住者でも支給条件を満たしていれば給付金を受け取ることができる、ということを知りました。

日本に住民票が無くても、マイナンバーが無くても、条件を満たしていれば給付金をもらえるんです!

事前準備は必要でしたが、先日、無事に約9万円の教育訓練給付金を受け取ることができたので、その手続きについて簡単にご紹介したいと思います。

 

 

1. まずは支給条件を確認して事前相談に行く

1-1. 一般教育訓練給付金の支給条件 

大前提として、一般教育訓練給付金の支給条件を満たしておく必要があります。詳しくはハローワークインターネットサービス - 教育訓練給付に書いてあるのですが、簡単に言うと、

①雇用保険への加入期間が3年以上

②退職している場合、離職日から受講開始日が1年以内であること

の2点です。働き始めたばかりの方や、過去に給付金を受け取ったことがある方などについては例外規定もあるので、自分が当てはまるかどうか確認してみてください。

私は3年以上働いていてその間雇用保険に加入しており、退職してから1年以内にアビタスのUSCPA講座を受講し始めたので、条件を満たしていました。

1-2. 最後の住民票住所もしくは代理人の住所を管轄するハローワークへ事前相談

全体の中で一番重要なのが、給付金申請をする前にハローワークに事前相談しに行くこと!

本来、教育訓練給付金の手続きは、受講終了後1ヵ月以内に住民票の住所を管轄しているハローワークに本人が出向いて必要書類を提出する必要があります。

ところが、私は渡米の際に住民票を抜いてしまっているので、管轄してくれるハローワークがありません。さらに、一時帰国のタイミングも限られているので、受講終了後1ヵ月以内という限られた期間に本人が手続きに行くというのも難しい状況です。

そういう場合、代理申請もしくは郵送申請が可能です。つまり、海外在住で日本に住民票がない場合、代理人の住所を管轄するハローワークに代理申請するか、日本での最後の住民票登録住所を管轄するハローワークに郵送申請するかのどちらかです。状況によって受付してもらえるかどうかが異なってくるので、渡航前や一時帰国の際に事前相談に行く必要があります。

私はアメリカから書類を日本に郵送するのが不安だったので、両親に代理をお願いしようと、一時帰国の際に実家の住所を管轄しているハローワークに事前相談に行きました。ところが、私の日本での最後の住民票登録住所が実家の住所ではなかったため、最初は「ここでは受付できないので日本での最後の住所を管轄するハローワークに申請してほしい」と言われました。しかし、免許証の住所を実家に変更していることを伝えると、こちらで手続きしてもらえることになりました。よく分かりませんが、代理申請についてハローワーク内の基準があるのだと思います。

なお、郵送申請は「やむを得ない理由があると認められた場合に限る」とされており、追加書類の提出が必要なようなので、ちゃんと事前相談で確認してくださいね。

 

2. 添削問題を提出して受講修了証明書を発行してもらう

2-1. アビタスの添削問題

アビタスのUSCPA講座を申し込む際に、一般教育訓練給付金も受給予定の有無を選択できます。ここで有にしておくと、通常の単位試験や小テスト以外に、添削問題をやることになります。添削問題は単位認定試験や小テストと同じように、オンラインで完結します。

この添削問題を、受講開始から11ヵ月以内に完了すれば、受講修了証明書を発行してもらうことができます。

私は勉強の進捗に合わせてFAR、AUD、REG、BECの順にちょうど11ヵ月で提出を終えましたが、もっと早くに添削問題だけ提出してしまうことも可能です。ただ、その場合でも受講修了証明書の発行は受講開始から12ヵ月後になるので、給付金を早めに受け取ることはできません。

2-2. 受講修了証明書を実家に郵送してもらう

受講修了証明書には、受講生本人の住所としてアメリカの住所が記載されるのですが、証明書そのものは本人以外の住所にも郵送してもらえます。

私は代理申請をお願いしている実家に郵送してもらいました。

 

3. 必要書類を準備してハローワークに提出する

3-1. 必要な書類

手続きするのに必要な書類は ハローワークインターネットサービス - 教育訓練給付に載っているとおりですが、アメリカに住んでいる私が提出したのは以下の書類です。

①教育訓練給付金支給申請書

②教育訓練修了証明書

③領収書

④住居所確認資料(運転免許証やパスポートのコピー)

⑤雇用保険被保険者証(コピー可)

⑥銀行の通帳もしくはキャッシュカード(コピー可)

⑦教育訓練経費等確認書

⑧代理申請書

 

このうち①~③、⑦はアビタスが講座終了後に郵送してくれるもので、⑧はハローワークに備え付けの書類で事前相談に行った際にもらいました。一時帰国の間に④~⑥を用意し、⑧に必要事項を記入して両親に預けておきました。

海外在住者の場合は、マイナンバー確認書類は不要とのことでした。

3-2. 代理申請もしくは郵送申請する 

添削問題を終え、アビタスから①~③と⑦の書類が届いたら、①教育訓練給付金支給申請書を代理人に記入してもらいます。記入に迷うところがあればハローワークに行ってから書けばよいと思います。

そしていよいよ、事前相談したハローワークに書類を提出です。

代理申請をしてくれた母によれば、事前相談の甲斐あってか、スムーズに手続きが進んだそうです。

3-3. 申請してから支給されるまでどれくらい時間がかかるの?

一般教育訓練給付金は、その場で現金ではもらえません。書類を提出した後日、本人の銀行口座に振り込まれます。母が代理申請をしてくれた約1週間後、日本の私の銀行口座に約9万円が振り込まれました。

 

 

日本から海外に渡航してしまうと、住民票はないし、マイナンバーも使用停止状態になってしまうし、こういう公的な手続きがとても面倒になってしまいますが、前もって準備しておけばきちんと制度を利用することができます。これは本当に日本の良いところです!(アメリカだと担当者によって言うことが違うのは日常茶飯事です。。。)

海外在住で条件を満たしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

BECの勉強方法【まとめ】

12/19のスコアリリースから待つこと2週間ちょっと、1/3の夕方にようやくScore Form(Score Notice)が発表されました。コメント欄で教えていただいたのですが、Score Formの発表って、受験生全員同時じゃないんですね! 同じNASBAのシステムを使っていても(おそらく)出願州によって異なる模様。試験の採点自体は終わってるんだから、定型フォームに乗せて発表するだけなんじゃないかと思うんですが。

気分の問題ですが、Score Formで「PASS」「Credit」という文字を見ないと安心できないので、やっとリリースされてほっとしています。ふー、残るはAUDのみ‼

 

結果から言えば、BECは79点で合格でした。途中の勉強ペースは良い感じだと思っていたのですが、直前期の勉強は反省でしたし、点数を見てもあまり余裕があったとは言えません。

反省も踏まえてBECについてまとめておきます。

 

 

 

1.勉強開始~テストまでのスケジュールとやったこと

①2018年10月(1周目)

いつものように、2倍速で講義視聴→ユニットごとにMC問題→チャプターが終わるごとに各チャプターのMC問題を解く。

②2018年11月上旬(2周目)

チャプターごとにMC問題をやり、その後テキストを読んで復習し、TBS問題を解く。WC問題集にざっと目を通す。

③2018年11月下旬(3周目)

チャプターごとに、間違えた問題のみMC・TBS問題をやり直し、見直し用のノートを作成。WC問題集も熟読して、ノートにポイントをまとめる。

④2018年12月1日(本番の約1週間前)

アビタス模擬試験受験。結果は68点。

⑤テスト本番まで

3周目で間違えていた問題や苦手分野を重点的に復習。テスト前日にAICPA Release Questions(2018年のみ)とSample Testを実施。

⑥2018年12月7日

テスト本番。79点で合格。

 

全体の勉強量は以下のとおり。

 MC:3周

 TBS:3周

 AICPAリリース問題:2018年のみ

 

新COSOが試験に適用されたのは2018年1月からなので、リリース問題は2018年のみやりました。

 

2. 勉強方法

BECは広く浅く勉強しなければなりません。原価計算、金融、経済、IT、ガバナンスという、それだけで個別の試験が作れるんじゃないかという分野が1つにまとまっているので、効率よく勉強するためにもあまり深入りする必要はないと考え、今回もアビタスの問題集のみで勉強を進めました。

個人的には、原価計算と金融とガバナンスはしっかりと、経済とITはテキストに載っている内容を押さえつつ出たとこ勝負、と思ってました。

 

結果としてはそれで合格しましたが、強いて言うなら、ガバナンス分野については公認会計士としてきちんと押さえておくべき分野ですし、試験でも頻出ですので、理解を深めるための参考書を読んでもよかったかな、と思います。

 

あと、受ける前には一番心配していたWritten Communication問題ですが、内容の正確さよりもビジネスライティングのスキルを見ているとのこと。私は仕事で英語を使ったことはほぼないので、最初に問題集から数問選んで、模範解答丸写しをやりました。

個人的な好みかもしれませんが、読むだけではなく手を動かすことで記憶が定着すると思っています。頭で理解するより先に手に覚えさせる感じで、まずは「This is a memorandum to explain that...」から始まり「If you have questions about this, please feel free to contact me. Sincerely,」で終わる定型文を覚えます。そしてその間の本文を何問か丸写ししていると、ああこう書けば形になるんだな、と分かってきました。

WCは書きすぎる必要はないので、ちゃんと質問内容に回答する体裁を整えるように心がけました。

 

 

3. BECの勉強におけるポイント

①ガバナンス、特にCOSOはしっかり!

上にも書きましたが、内部統制は公認会計士として知っておくべき分野だということなのか、COSOはたくさん出ます。COSOはちょろっとかじっただけでは解けないので、主要要素とキーワードを暗記しなければなりません。暗記が苦手な方には苦痛だと思うのですが、私は「エライ先生達が様々なケースを検証して導き出したものなんだから(たぶん)、理屈抜きで覚えるんだ…」と自己暗示をかけて乗り切りました。

また、本番のテストにきっちり対応するためにはアビタスの問題集だけでは不十分だと思うので、COSOの原文を読んだり、参考書を読んだりするのがよいと思います。

 

②Written Communicationは捨てず、型を覚えてきっちり書くようにする!

機械採点で内容の正確性は重視されないという、テストとしてはどうなんだろうというWC。勉強を始める前は敬遠していましたが、配点としては全体の15%を占めるWCのうち、5~10%でも取れたら十分だと思って勉強していました。

上に書いたように、ポイントを押さえてビジネス形式の体裁を整える練習をすれば、ある程度得点がもらえると思います。

 

③AICPAのSample Testは少なくとも試験の1週間前にやっておく。

これはBECに限らずですが、受験し慣れてきたとしても、Sample Testはテスト前にちゃんとやっておくべきだったなぁと。。。私がBECのSample Testを解いたのは試験前日でしたが、もっと早くに解いていれば、ratioやturnoverの計算式はTBSの参考資料についていることにもっと早く気づくことができました。MCがあるので覚える努力が全く無駄になったとは思いませんが、あれを見た時はやっきになって覚える必要はなかったんだな~とがっくりしました。

せっかくAICPAが公式に出してくれているわけですから存分に活用すべきです。

 

 

BECはいろんな分野を勉強しなければならないので、人によっては苦手かもしれません。ただ、過度にWCを警戒する必要はないですし、個々の分野もそんなに踏み込んだ内容が出るわけではありません。テキストをベースにしつつ、苦手もしくは重要だと思った分野だけ参考書を見てみるのがよいと思います。

REGの勉強方法【まとめ】

うーん、今回はなかなかScore Formが発表されないですね。だいたいスコアリリースから1~2週間で見られるようになっていたと思うのですが、これもクリスマス休暇に入っちゃったからなのかな?

 

結果としては一発合格しましたが、個人的には反省点の多かったREG。BECの勉強をしながら書こうか書くまいか迷っていたのですが、REGだけ書いてないのも変かなぁというのと、誰かの参考になればと思い、年の瀬にまとめておくことにしました。こんな事例もあるよ、ということで。。。

 

1.勉強開始~テストまでのスケジュールとやったこと

①2018年7月~2018年8月上旬(1周目)

REG2(税法)→REG1(ビジネス法)の順に、2倍速で講義視聴→ユニットごとにMC問題→チャプターが終わるごとに各チャプターのMC問題。最初はTBSもやっていたものの、後半(特にREG1)は手をつけられず。

②2018年8月下旬(2周目)

チャプターごとにMC・TBS問題をやり、その後テキストを読んで復習。ただしスケジュールが押しておりREG2(税法)だけしかできず。

③2018年8月31日(本番の1週間前)

アビタス模擬試験受験。結果は42点で撃沈。

④テスト本番まで

REG1(ビジネス法)の2周目を②に書いた方法で実施。その後REG2(税法)3周目として間違えたMCとTBSをやり直し、チャプター毎にポイントをノートにまとめる。

⑤2018年9月7日

テスト本番。85点で合格。

 

全体の勉強量は以下のとおり。

REG1(ビジネス法)

 MC:2周

 TBS:1周

REG2(税法)

 MC:2.5周

 TBS:2周

リサーチ問題:アビタスの問題のみ。

AICPAリリース問題は手を付ける時間がありませんでした。

 

2. 勉強方法

アビタスのテキストは、REG1がビジネス法、REG2が税法になっており、この順番で勉強を進める人が多いと思います。しかし、本番の試験では、税法が出題範囲の80%を占めるので、勉強の比重は税法に置くべきです。

私は単位取得の兼ね合いもあってREG2から勉強しましたが、スケジュールがどんどん押してくる中で、REG2から勉強しておいてよかったと感じました。時間が無くなってくると、急いで進めようとして理解が甘くなってしまいがちでしたので。本当はそこまで焦らなくてもいいようにスケジュールを組んで勉強すればいいんですけど。

REGは2019年から試験問題にトランプ税制が反映されます。そのため、どうしても2018年中に合格しておきたいということ、そして1回は不合格になる可能性も考えるとQ3中に1回目の受験をしておきたいこと等々を勘案して、7月にNTSを入手してからすぐに9/7のテストセンターの予約を取っていました。勉強が計画より遅れていたにも関わらず、この試験日にすべてを合わせた結果、テストの1週間前に模擬試験を受験。スコアはまさかの42点。。。勉強不足は重々承知してましたが、やはりこのスコアはショックで、手数料を払って試験日を先送りしようかどうしようか本気で迷いました。

ただ、ここで一念発起して出来る限りのことをやろうと腹をくくり、夫の協力も得て、家事は手を抜き、普段は勉強していない夜も勉強させてもらい、ひたすら問題演習を行って追い込みをかけました。

テストの手ごたえもイマイチでしたが、結果としては85点で合格することができました。

3. REGの勉強におけるポイント

あまり褒められた勉強方法ではなかったですが、私の経験からポイントをまとめておきます。

①REG2(税法)中心に勉強する

REG1(ビジネス法)は広く浅くという分野ですので、深入りする必要はありません。とにかく重点的に出題される税法をしっかりやるべきです。

②問題演習中心で!

REGでは法律・税務の英語の専門用語がバンバン出てくるので、それを読み慣れるのにけっこう苦労しました。これを克服するには、日本語のテキストや参考書を読むよりも、問題を解き慣れるのが一番です。模擬試験で撃沈した後の追い上げでも、ほぼひたすら問題演習をやっていました。

③アビタスの模擬試験の結果が悪くても諦めない

アビタスの模擬試験、これまで4科目すべて受けてきましたが、私はBEC以外はどれもかなりスコアが悪いです(AUDは本番も落ちてますが)。USCPAのテストの合格ラインは75点で、模擬試験はそれよりも難しめに作られているので65点が目安と言われますが、それに到達しなくてもFARとREGは受かることができました。本番のタイムスケジュールの参考にしたり、試験後に問題を復習したりするのにはいいと思いますが、あまりスコアが悪くても気にせず、問題演習で追い込みをかけるべきだと思います。

 

 

日本に住んでいる方にとっては、REGは実務に直結せずとっつきにくい分野だと言われますが、アメリカに住んでいても正直とっつきやすくなるとは言えません。確定申告における項目別控除で医療費控除や寄付控除を勉強した時はうちだとどうなるんだろうと計算してみたりしましたが、大手術をして高額の医療費を支払ったといったことが無ければ項目別控除を選択する意味がないので、ほとんどの家庭では標準控除を選択してると思います。

 

あまり褒められた勉強方法ではなかったと思いますが、こういった事例もあるよ、ということで、参考になれば幸いです。

BECの結果

このブログを始めた当初は、ニッチな個人ブログにどれだけの方がアクセスしてくれるんだろうと思ってたんですが、ありがたいことに毎日一定数のアクセスをいただくようになりました。面白いことに、スコアリリース日とその翌日は、アクセス件数が普段の2倍くらいに跳ね上がります笑

みなさん、他の人はスコアが見れてるかどうかとか、結果を受けてこれからどうしようかとか考えてらっしゃるんでしょうね。

 

さて、スコアリリースも4回目なので、NASBAの対応にもだいぶ慣れてきました。今回もFacebookでNASBAがスコアリリースしたと発表してからすぐに見に行きました。

 

BEC、79点で合格しました!

よかったー! アメリカ人的に言えば、3 down, 1 to go!

COSOやWCに関しては自信がなかったのですが、TBS含めて上手く切り抜けられたのかな? スコア的には余裕とは言えませんが、合格は合格ということで。

 

またScore Formが見られたらBECのまとめを書きたいと思います。

あとはAUDのみ! クリスマス休暇はちょっと遠出する予定ですが、来年3月の受験を目指してぼちぼち頑張ります~!

BECを受けた感想

あっという間に12月に入り、BECのテストを受けてきました。感想は、いつものように自信がないなぁ、と。。。

結果はまだ分かりませんが、今回の反省は、AICPAのSample Testは早めにやっておくべきだったこと、COSOは予備校のテキストのみに頼らず原文を読んだり参考書を読んだりしておいたほうがよかったことの2つですね。。。特に1つ目の方は本当に自業自得なのですが、このブログを読んでくださってる方が同じ過ちを犯さないよう書き残しておきます。

 

 

まずは前回の記事以降の勉強について簡単に。

 

BECの1周目が終わってからすぐに2周目に取り掛かりました。いつものように、2周目はチャプター毎にMC問題を解く→テキストを読み直す→TBSを解く、という流れです。ちょうど2周目をやっていた間、夫が出張でいなかったので、家事を最大限サボって勉強にいそしんだ結果、予定よりも前倒しで2周目を終了。そのままの勢いで間違えた問題のみやり直す3周目+見直し用のノート作成を終えて、試験の約1週間前に模擬試験を受けました。

 

この11月後半からアビタスの模擬試験システムが変更になり、FAR、AUD、REGは即時採点されるようになりました。これまでは結果が出るのに約2週間かかるとされており(実際にはもっと早く採点してくれていましたが)、試験まで余裕を持って受けたほうがよいとされていたので、とても便利になりました。なお、BECはWCの採点に10日ほどかかると言われていますが、それ以外のMC・TBSの結果は即時見れますし、私の場合はWCの結果も翌日に出ました。模試の見直しをするにも結果が出ている方がやりやすいですね。

 

で、模試の結果はなんと69点! 数字だけだと決して良いとは言えませんが、これまで40点台、50点台しか出したことが無かったのでちょっとびっくり。問題が簡単だったように感じるのは気のせいでしょうか? BECのMCはTestlet1つあたり31問なのでそれぞれ45分で解くようにして、TBSは1問約20分、そしてWC3問に計60分(1問あたり20分の計算)を残していたんですが、分からない問題もあってこれ以上書きようがなく、30分以上早く終了してしまいました。

 

英文ライティングに自信がないからとBECを敬遠していたのですが、WCはビジネスライティングの素養を見ており、専門的な内容理解は求められない模様。始まりと締めの文章をキッチリ書いて、あとは分かる範囲でもっともらしく書いていればよいとのこと。

 

 

そんな感じで、模擬試験の結果に少し自信を持ちつつ、直前1週間は、苦手な原価計算やCOSOやファクタリングの問題を再度やり直し、WC対策問題集に目を通していました。

これまでの私の経験で、AICPA Release QuestionやSample Testはそのまま本番に出ることは無いし、問題レベルもマチマチなので、それよりもどちらかというとアビタスの問題集をしっかりやろうと思ってました。何より、直近に受けたREGはそんな時間がなかったですし、Sample TestはFARの時に接続が安定せずにイライラしただけだった記憶が強くてその後はほとんど見ておらず。

ただ、今回は時間があったのでやってみました。テスト前日に。そしたら、Release Questionが思ってたよりもむずい。。。明日のテストやばいかもと頭に不安がよぎります。さらに、Sample Testは接続も安定していて快適にTBSまで進んだところで衝撃。TBSの参考資料にはAnalytics Difinitionsがあるんですね! いろんなratioだとかturnoverだとかの計算式を覚える必要はなかったんですね!(涙)

 

細々した計算式を覚えていたので、なんだかガックリしてしまいました。。。ただまあMCでは書いてくれてないですから、覚えておいた方がいいんでしょうけど。。。テストも4回目ともなると慣れて油断してしまいがちですが、押さえるべきところは押さえないとダメですね。。。

 

 

で、肝心の本番です。

正直言って本番は難しかったです。模試と同じ時間配分で臨み、MC31問で構成されるTestlet1と2はそれぞれ45分ずつで解くはずが、全然終わらず、Testlet1が終わった時点で55分経過。これはまずいとピッチを上げようと思ったのですがTestlet2がもっと難しい。。。結局Testlet2も55分かかってしまい、TBSとWCにかける時間が少なくなってしまいました。

TBSは1問難しいのがありましたが、残り3問は比較的解きやすかったです。難しかった問題は最初の方から全然手が付けられず、適当に埋めて終わりました。

WCは、本当は60分残しておきたかったのですが、実際には50分しか充てられませんでした。3問にざっと目を通し、最初と最後の文章だけすべて打ち込んでから本文に着手。内容的には、ちゃんと書くべき内容を理解できたのは1問のみで、残り2問は見慣れない用語で意味がよく分からず、それっぽいことだけ書いて終わりました。

結局時間はギリギリで、MCは難しかったしWCも分からなかったしで、合否については自信ナシです。。。

 

MCが難しいと感じた一番の理由は、COSOやITの問題の文章に読み慣れない単語が多かったからだと思います。一度読んだだけでは問題文の内容を理解できず、何度も読み直してどんどん時間が過ぎていくのに解答が分からなくて焦るという悪循環。COSOはこのあと受けるAUDのためと思って、主要要素とキーワードを暗記して、アビタスの問題はほぼほぼ正解できるようになっていたのですが、それだけで本番の問題を解くのはちょっと厳しかったなぁ、という気がします。経済やITは正直範囲が広すぎて深入りできないので、せめてCOSOは原文を読むなり参考書を読むなりすればよかったです。

 

模擬試験まではわりといい感じで勉強できているかな、と思っていたのですが、その後の1週間は大いに反省です。

 

今回のテストのスコアリリースは12/19。どうなるか分かりませんが、それまではクリスマスムードに気を紛らわせて過ごしたいと思います。