アメリカ本土でのUSCPA受験録

アメリカ本土でUSCPAを受験した過程を綴っています

元銀行員がアメリカ本土でUSCPA試験を受験した過程を綴っています

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BEC 3(経済)、4(IT)、5(ガバナンス・内部統制)終了

タイトルのとおり、単位取得試験には含まれていないBEC3~5の1周目が終了しました。銀行勤めや証券アナリストの勉強で触れていたこともあり経済はサクサク進みましたが、ITは見慣れない単語に苦戦。そしてコーポレートガバナンスや内部統制はAUDでやったとは言え試験には落ちているので、自分の理解の甘さを痛感……COSOフレームワークとか、問題文をパッと見ただけだと全部合ってるような気がしちゃうんですよね。体系的にフレームワークを理解・暗記しないといけません。まあ、そもそも7月初めの試験から約4ヵ月経っているのでほぼ忘れてしまってましたが……。BECに受かった後AUDを受けるつもりなので、AUDの勉強の負担を少しでも減らすためにもここでしっかり理解しておかねばと思っています。

 

ただ、ここに来て不安になっているのが、アビタスの問題量の少なさです。このBEC3~5って、テキストの内容と比べて演習問題が圧倒的に少ないんですよね。Web講義でわりと力を入れて説明されているのにMC問題にまったく出てこない分野があったりします。問題を解くだけじゃなくちゃんとテキストを頭に入れておかないと、本番で見たことがない単語に出くわすことになりそうです。初見の単語があってもある程度仕方ないとは思ってますが、出来る限り減らしておきたいですし。

 

このあとは、Written Communicationの問題集にざっと目を通し、来週から2周目をこなし、今月中に模擬試験を受ける予定です。

これ以上スケジュールが遅れないように頑張ります。

BEC2と単位取得終了

BEC2の試験が終わりました。

ファイナンスがメインということで、金融機関勤務の経験を活かしてサクッと進むかと思いきや、けっこう時間がかかりました。銀行勤務の間に、当時の上司の勧めもあって証券アナリストの資格を取ったのですが、そのときの勉強内容と関連するかなと思っていたら、重点を置いている部分が違っていているんですよね。証券アナリストは投資家の立場に立ってキャッシュフローや利回りを考え、試験中は関数電卓を持ち込んでガンガン計算させられるのですが、USCPAは会計士目線でコストや節税効果をメインに考え、計算は普通の電卓で済むレベル。そりゃそうですね、資格の意味合いがそもそも違うんですから。

 

実は、残っているビジネス系の科目はこれまでの勉強の合間を縫って受験していたので、これでCSUEBでの単位取得試験は完了したことになります。

アビタスに入会し、英文会計入門の単位取得試験を受けたのが2018年1月初めですので、ちょうど10カ月で会計科目28単位・ビジネス科目24単位の計52単位をそろえることができました(グアムの受験資格は会計24単位、ビジネス24単位ですが、Upper Divisionの科目しか認定されません。私が取得した会計科目28単位のうち英文会計入門2・2/3単位は認定されない科目です)。この間にFAR、REGの2科目に合格し、来月にはBECを受験、2019年前半にAUDを再受験予定です。

 

もしワシントン州や私が今住んでいる州に出願していたとすると、単位をそろえてからでないと受験資格を満たせないので、ようやく今から出願する、という感じになってたんですよね。詰め込めばもう少し前倒しで単位取得できたと思いますが、1セメスターの単位登録上限があって少なくとも3セメスターは必要ですし、数カ月前に勉強した知識を掘り起こさなければならないですから、どっちにしても初回受験はQ4になっていたと思います。今から受験となると、私の勉強ペースでは4科目受け終わるのは早くて2019年末ごろでしょう。

もしグアムの見込み受験制度が始まってなければ、必要単位数が少ないアラスカ州やニューヨーク州に出願していたと思います。特にアラスカ州であれば、英文会計入門とFARの単位をそろえれば出願できるので、結局のところ受験スケジュール自体は今と同じようにに進められていたはずです。

 

今振り返ってみると、会計・ビジネス単位ゼロの人がグアムの見込み受験制度を利用して出願するのって、アラスカ州に出願するのと比べて、受験スケジュール自体はほとんど変わらないんですね~。

ライセンス取得まで見据えるならグアムの見込み受験制度、とりあえず試験合格までで十分だから単位取得費用を抑えたいならアラスカ州やニューヨーク州出願、という感じでしょうか。

 

私自身は、これからどこでどんなキャリアを歩むか分かりませんが、せっかく時間と労力とお金をかけて取得する資格ですから、できれば名刺に書いてそれを活かす仕事がしたいと思ってます。そう思うと、ライセンス取得も視野に入れられるグアム出願でよかったのかな、と今は考えています。でも、もしUSCPAの試験に受かった後にアメリカで就職活動したら、監査業務に就かないにしても「なんでグアム出願なの?」ってアメリカ人みんなに聞かれるんだろうな~。なにせ州をまたいで引っ越ししたら運転免許も取り直しになるのがアメリカですからね。

とか言ってますが、証券アナリストの資格も取るだけ取って、その知識が役立つような部門では結局働かなかったですし、手続きが面倒で名刺にも書かなかったですから、どうなるか分かりませんけどね。

 

と、全科目受かる前提で書いてしまいましたが、これからBECの経済やIT分野の勉強を始めます。また追い込まれ始めているので、これ以上遅れないよう頑張ります。

BEC1終了

1ヵ月ぶりの更新になってしまいました。

REGの合格発表のあとブログを更新しましたが、実はそのあとも色々あってすぐには勉強開始しておらず、BECの勉強をちゃんと始めたのは10月に入ってからです。

ようやくBEC1の単位取得テストが終わりました。

 

BEC1の大半は原価計算です。単位取得テストには合格しましたが、これが難しくて。。。メーカーの経理部にお勤めの方なら実務でやってらっしゃるのでしょうね。銀行勤務時代に製造原価報告書は見たことがありますし、変動費・固定費・損益分岐点なども知識としては知ってましたが、いざそれを正確に算出しようとするとこんなに大変だとは。。。算出方法もいろいろあって、それが頭の中でいまだに整理できてません。

 

次はBEC2ということでファイナンスの話。これは仕事でもやっていたし、証券アナリストの勉強(もう記憶は遥か彼方ですが)でも馴染みのある分野のはずということで、さくさく進めたいと思います。

AUDとREGの結果。悲喜こもごも。

今回も、NASBAは公表されていた試験結果発表日の前日にスコアリリースしてくれました。そして、それがFacebookで告知されるという。これから受験する人はFacebookやTwitterでNASBAのアカウントをフォローしておくといいと思います。

 

今回もアメリカらしいな〜というスコアリリースの顛末でした。

9/1〜10に受けた分のスコアリリースは当初予定が9/19で、Facebookで9/18夜にリリースしたとの発表があったものの皆んな結果を見ることができず、Twitterで公式アカウントが訂正を入れる展開に。

特にREGは遅れに遅れ、結局ちゃんとスコアを確認したのはアメリカ中部時間で9/19朝9時前でした。Facebookのコメント欄を見ているとまだREGの結果が見られない人もいるようです。

 

別に連絡にSNSを使うのはいいんですけど、せめてFacebookとTwitterで統一してほしいですし、リリースしたと言われてるのにスコアが見られないとか言うフェイクニュースは止めてほしいですよね。。。

 

 

で、肝心の結果です。

7月に受けたAUDは58点で不合格、9月に受けたREGは85点で合格でした!

なんかもう、試験直前の状況や受験後の感触とスコアとが一致しなさすぎてビックリですが、REGだけでも受かっていて本当によかったです。

どちらも結果発表の直後に結果を見たのですが、AUDが不合格だったあとはさすがに凹んでしまってすぐにブログを書けませんでした。これじゃREGも絶対落ちているという確信を持って、両方不合格パターンのブログ記事を下書きしてましたよ。。。

 

AUDは7月初旬に受けたので、もうほぼ所感を忘れてしまったのですが、自信がないとは言いつつ全然出来なかったという感じでもなかったので、58点というスコアには結構ショックを受けました。Score Noticeでは全分野がWeakerとなっており、全く良いところナシだったようです。。。TBSやリサーチ以前に、そもそもMC問題からして出来ていないという根本的な理解不足が敗因だったと思います。また一から勉強し直すのか、と思うと気が滅入りますが、結果を真摯に受け止めて、来年受け直したいと思います。

 

REGに関しては、テスト1週間前に受けた模擬試験が42点だったことを考えると、直前の追い込みが功を奏したものと思います。出来なかったTBS問題がダミーだったり、迷いに迷ったリサーチ問題もうまくクリアできたのかもしれません。合格していたのは良かったですが、勉強の進め方については反省するばかりです。。。

 

 

このクウォーターは、なかなか勉強に身が入らず、集中力が続かない日が多かったです。FARに受かって気が緩んでいたとは思いませんが、どこかで、このまま順調にいけるかも、と思っていたような気がします。今年中にREGに合格したかったこともあって、少し無理のあるスケジュールで勉強をしていたのも、準備不足のまま本番を迎えることになってしまった要因です。当たり前ですが、合格するためには、自分の実力とペースを勘案して試験日を選ばなければと改めて思いました。

 

蛇足ですが、冒頭、「ちゃんと(REGの)スコアを確認したのは9/19になってからでした」と書きましたが、実は私に関しては、合否だけは9/18に分かっていました。

と言うのは、NASBAが当初Facebookでスコアリリースしたと発表したとき見に行ってもREGの結果は見れなかったのですが、9/10にスコアが判明していたAUDのScore Noticeがアップされてたので、それを見たんですよね。Score Noticeには他の科目の合格実績と有効期限も載っているのですが、そこにREG Creditと書かれていました(未受験・不合格の場合はNo Credit、受験したけどまだスコアが出ていない場合はAttendedとなります)。

「え、スコアはまだ見れてないけど、これってREGは合格したってこと⁉︎」とヤキモキして夜を過ごすことになりました。Facebookのコメント欄では同じような境遇の人たちがいましたが、みんな確信が持てずソワソワしてましたね。結果出てるんなら早く公開してよ、NASBAさん。

 

 

AUDに落ちてREGに受かるという、自分としては意外な結果でしたが、トランプ税制になる前にREGに合格できたのは素直にホッとしています。

前回書いた通り、Q4ではすでにNTSを取得しているBECを受験します。

この夏の勉強不足を反省して、しっかり集中して勉強できる環境を整えたいと思います。

REGを受けた感想

本日、REGの試験を受けてきました。このテスト前数日間は、自分でもびっくりするぐらい集中力を発揮して追い込みをかけました。

というのも、1週間前に受けたREGの模擬試験が42点だったんですよね。。。

 

もともと8月は勉強になかなか身が入らずスケジュールが遅れがちでした。REG2(税法)1周目→REG1(ビジネス法)1周目→REG2(税法)2周目が終わった段階で模擬試験を受けることになってしまったのですが、FARとAUDは本番前2~3週間前で55点だったので、本番1週間前で42点はさすがにショックでした。

NTSの期限はまだ先なので、手数料を払ってでも受験日を先延ばししようか本気で迷ったのですが、これが終わればしばらく勉強は休みだと決め込んで来週以降の予定を入れまくっていたので、覚悟を決めて受けることにしました。

この数日間でREG2(税法)3周目、REG1(ビジネス法)2周目とノート作成をやりましたが、結局AICPAのリリース問題はやる時間がありませんでした。

この数日間の集中力をもっと早くから出していればよかったのに。。。

 

さて、肝心のテストの感想。REGはMC38問×2、TBS2・3・3問という構成ですが、MCのテストレットにはそれぞれ1時間ずつ、TBSは1問15分で解くように時間配分をしました。

上記のような状況だったわりに、MCはサクサクと進めることができました。テストレットをそれぞれ55分で解くことができ、少し時間に余裕を持ってTBSへ。

ただ、TBSはツメの甘さを痛感しました。「ああ、テキストに載ってたと思うけど、何だったっけ……」と思うところが出題されてしまいました。問題自体はシンプルだっただけに、覚えていれば解けるけれど、覚えていなければ解けない問題で、ダミー問題にも見えないものを2つほど落としてしまいました。また、参照資料が多い問題が2つあったのでこれも苦戦し、時間調整用のリサーチ問題は10分弱で解く羽目に。リサーチも、それらしき箇所は見つかったものの、どちらか迷った末に結局最後は勘で埋めました。

 

結果はいつものように自信がないですが、この数日間はかなり頑張ったと思いますし、落ちたとしたら純粋に勉強不足だったとしか言えませんね。。。

 

7月に受けたAUDは9/11、今日受けたREGは9/19に結果発表です。今後の方針としてはこんな感じで

①AUD、REGとも合格の場合 → Q4にBECを受験

②AUD合格、REG不合格の場合 → Q4にREGを受験(BECは来年)

③AUD不合格、REG合格の場合 → Q4にBECを受験(AUDは来年)

④AUD、REGとも不合格の場合 → Q4にREGを受験(AUD、BECは来年)

結果次第で今後の勉強科目が変わってくるので、結果が出るまでは勉強はしばらくお休みします。

遊んでいたらあっという間に過ぎてしまうと思いますが、しばらく羽を伸ばしてリフレッシュしたいと思います。

REG1(ビジネス法)1周目終了

REG2に続き、REG1の単位取得試験が終わりました。単位取得試験だけで言えば、あとはBECの2科目になりました。ちょうど1年前の今ごろ、USCPAの受験を考え始めたのを思うとだいぶ進んだなぁと実感してます。

 

REG1はビジネス法ということで、広く浅くいろんな分野を勉強するのですが、出題範囲が広いので問題数も多いんですよね。REG全体の試験では2割しか出題されないことを考えると、かなり効率が悪くなってしまうのが難点。。。

 

すでに試験まで3週間を切っているので、早急に2周目を開始しなければ。FAR、AUDとも本番試験の約2週間前にアビタスの模擬試験を受けていたので、同じペースを目指すのであれば今週末には受けないといけないのですが、さすがに2周目終えてからでないと意味がないので、REGに関しては模擬試験を本番の1週間前に受けようと思っています。採点結果が間に合うか分かりませんが、結果が分からなくてもちゃんと復習をすればよいですし。

 

試験全体のスケジュールの中で、同じクォーターで2科目受けるのは今回だけなので、実はいまが一番タイトになってるんですよね……今年中にREGを合格するべく自分で選んだんですが、2科目同時で受験している方は本当にすごいなぁと思います。

 

いまが正念場と思って頑張ります。

REG2(税法)の1周目完了

REG2の単位取得テストが終わり、税法分野の1周目が終わりました。

 

教科書の順番で言えばREG1(ビジネス法)→REG2(税法)なのですが、私はこの順番を逆にして税法を先にやりました。一番大きな理由は、アビタスが提携しているカリフォルニア州立大学イーストベイ校の学期区分・単位変更に伴い、来月以降はREG2が2科目に分かれてしまうため、それを避けて効率的に勉強したかったからです。

月末ギリギリになってしまいましたが、今月中にREG2を終わらせるという目標があったおかげで、遅れがちだった分を巻き返すことができました。

 

また、それ以外の理由でも、税法から先に始めてよかったと思っています。なぜかと言えば、ビジネス法と税法の本番試験での点数配分が2:8であるため、税法に比重を置いて勉強すべきだからです。試験日程が決まっているにもかかわらず先にビジネス法をやってしまうと、そちらにしっかり時間を割いてしまい税法のほうがおろそかになってしまう危険性があったんですよね。時間が十分あれば気にしなくていいんですけど、私の場合は9月に受けるって決めてますし。

 

REGは暗記が多い、とは聞いていましたが、実際やってみると本当に覚えなければならないことが多いですね。「原則は〇〇。例外として××な場合は△△。ただし□□な場合は除く……」という具合に除外規定のオンパレードなので、このあたりをしっかり覚えておかないとスコアが厳しくなりそうです。

 

1つ、個人的に一般の日本人受験生よりアドバンテージがあるのは、アメリカに住んでいるので勉強内容がダイレクトに自分の家計に関わってくるため、関心を持ちながら勉強できる、ということでしょうか。自分自身は働いていないとはいえ、夫は確定申告をしてますし、もし自分もアメリカで働くことになったらこんな風に夫婦合算で確定申告するんだな、というのがイメージできるので勉強しがいがあります。実際科目として好きかどうかはともかくとして……。

 

さて、これからは8月前半にさらっとREG1を終わらせ、2周目、ノート作成、3周目と頑張っていきたいと思います。