アメリカ本土でのUSCPA受験録

アメリカ本土でUSCPAを受験した過程を綴っています

元銀行員がアメリカ本土でUSCPA試験を受験した過程を綴っています

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USCPAの学歴評価を依頼しました

(2017年12月20日、末尾に追記しました)

アメリカ以外の国で大学を卒業した人がUSCPAの試験を受験するにあたって、出願州を決めたらすぐに取り掛からなければならないのが「学歴評価(academic credential evaluation)」。

 

USCPA試験の受験条件は州ごとに異なりますが、4年制大学卒業だったり、会計やビジネス関連科目の単位だったりが必要になります。アメリカ以外の国の大学を卒業している場合、自分がちゃんと卒業して学位を授与されており、会計・ビジネス関連の単位をどれだけ取得しているのかを、各州が指定する学歴評価会社にチェックしてもらう必要があるのです。

 

この学歴評価会社での評価に2~3ヵ月くらいかかるとのこと!

グアムで始まった見込み受験制度は、1単位でも会計もしくはビジネス関連単位を取っていれば受験できるというものなので、日本の大学ですでに単位を取得している人は、学歴評価が終わればすぐに出願できることになります。グアム以外に出願する人も、自分の不足単位がどれだけなのか早期にはっきりさせたほうが勉強のスケジュールも立てやすいですし、出願州が決まったらすぐに取り掛かったほうがよいと思います。

 

ということで、年内に学歴評価依頼まで終わらせてしまおうと11月頃から準備を始めました。

 

やることは簡単で、卒業した大学から英文の卒業証明書と成績証明書を発行してもらい、学歴評価会社(グアムの場合はFACSもしくはNIES)に郵送して結果を待つだけ。

 

 

……なんですが、私の場合、いろいろあって、学歴評価会社に郵送するまで結構時間がかかってしまいました。

「いろいろ」というのは、日本から英文の卒業証明書・成績証明書を取り寄せること、在アメリカの日本領事館にMarriage Certificate(婚姻証明書)を発行してもらうこと、複雑なアメリカの郵便制度を理解することの3つです。

一番手こずったのが3つ目なんですが、思えば日本の郵便制度も普通郵便やら速達やらレターパックやら書留やらややこしいですもんね。。。

 

 

【①日本から英文の卒業証明書・成績証明書を取り寄せる】

これは各大学によって手続きが違いますが、基本的には、証明書発行依頼書と本人確認資料のコピー、返信用封筒と切手を母校に送ることになります。海外在住者は、日本のEMS封筒や日本円の切手を手に入れることができないので、日本にいる親族に仲立ちしてもらうことになると思います。私は、日本の両親にお願いして必要な書類を母校に郵送してもらい、母校からアメリカの私の自宅宛てに送ってもらうようにしました。

 

英文の証明書の発行には1週間ほどかかり、さらに日本→アメリカの郵送に1週間かかったので、証明書が手元に届いたのは12月初めでした。

 

 

【②日本領事館にMarriage Certificate(婚姻証明書)を発行してもらう】

私は大学卒業後に結婚し、夫の姓に改姓したので、大学卒業時の姓と現在のパスポートの姓が異なります。大学によっては改姓後の氏名で証明書を出してくれるようですが、私の母校に問い合わせたところ「卒業時の名前でしか発行できません」とのこと。この場合、日本にいらっしゃる方であれば戸籍謄本の英訳(自分で訳すのではなく、翻訳会社に翻訳してもらったもの)を提出しなければならないのですが、私はアメリカに住んでいるので、日本領事館にMarriage Certificate(婚姻証明書)を発行してもらいました。

 

Marriage Certificateはアメリカで婚姻関係を証明する際に使用するもので、アメリカ在住の日本人がグリーンカードを申請したりビザを更新したりする際に必要になるため、各日本領事館で発行してもらうことができます。発行から3カ月以内の戸籍謄本が必要というのが海外在住者にとっては面倒なところですが、そこさえクリアすれば、依頼した当日すぐに発行してくれるそうです。

 

私は手元に期限内の戸籍謄本があったためそこは問題にならなかったのですが、私が住んでいる州には領事館がないため、領事館とのやりとりはすべて郵送になってしまいました。アメリカでは現金を郵便で送れるので、発行依頼書や戸籍謄本に加え、発行手数料も同封してポストに投函現金と個人情報ダダ洩れの資料を同封しているので、日本で言う書留のような形で送りたかったのですがアメリカの郵便制度がよく分からず、いろいろ調べた結果、First-Class Mail(日本の普通郵便、$0.70)を追跡(Tracking)できるようCertified Mail(配達証明郵便、+$3.35)にして送りました。今思えば配達証明には保険がついていないので、違う種類の方がよかったかもしれません。

 

結局、往復First-Class Mail(普通郵便)だったので、Marriage Certificateを受け取るまで約1週間かかってしまいました。

なお、このMarriage Certificate、通常は旧姓が記載されない形で発行されます。私は、今回領事館に使途を説明したところ、旧姓を併記する形で発行してもらうことができました。これに旧姓が書かれていないと、旧姓で発行される卒業証明書と成績証明書の照合ができないと思ったので。実際にはすべての方がこうしているか分かりませんが、別料金もかからず対応してもらえたので、今後手続きされる方は参考にしていただければと思います。

 

【③アメリカの国内郵便制度(記載している値段は2017年12月現在)】

アメリカの国内郵便は大きく分けて以下の3つの種類があります。

・First-Class Mail(普通郵便)

・Priority Mail(優先扱い郵便、1-3営業日で配達、Tracking可能)

・Priority Mail Express(速達郵便、翌日までに配達、Tracking可能)

それぞれ、Certified Mail(配達証明郵便)やInsured Mail(保険付き郵便)などのオプションが付けられます。アメリカのUSPSのウェブサイト

https://www.usps.com/welcome.htmで宛先の郵便番号を入力すれば、かかる日数や値段を調べることができます。

上に書いたように、重要な書類を送るときはTracking出来るPriority Mailで送ったり、First-Class MailにTrackingを付けたりした方がいいのですが、このTrackingの精度もイマイチだし、アメリカでは郵便遅延や紛失は日常茶飯事なので、ちゃんと届くかどうかは運次第だそうです。特に12月は、クリスマスプレゼントやクリスマスカードの時期なので、アメリカの配達業界は一年の中で最も忙しい時期。そして何より、12月に入ると多くの会社(というよりアメリカ人)はお休みモードに入ってしまうので、できるだけ早く学歴評価会社に到着するよう、今回はPriority Mailにしました。Priority Mailの専用封筒は郵便局で無料でもらえますし、USPSのHPに登録して依頼すれば自宅のポストに投函してくれます。USPSのHP上で決済~郵送ラベル作成まで行うことで、専用封筒に入れずともPriority Mailとして送ることができるそうなのですが、私は確実性を取って郵便局に持ち込みました。書類のみであればFlat Rate Envelopeで十分で、値段はアメリカ国内どこに送っても$6.65です。ちなみにExpressにすると$23.75と値段が跳ね上がります。

 

12/15(金)午後に郵便局へ持ち込んだところ、Trackingで見てみると12/18(月)の昼過ぎには到着していました。

 

 

ちなみに、グアムではFACSとNIESという2つの学歴評価会社を利用することができますが、私はFACSを利用しました。理由は単純で、FACSの方が安かったからです(FACSは$100、NIESは$225)。昔はFACSがオンライン決済に対応していなかったようですが、今はクレジットカードで支払うことができます。NIESの方が評価結果を早く受け取れるといった情報もありますが、貯金を取り崩して受験しており、抑えられるところは抑えたいので。。。

FACSに学歴評価を依頼するには、以下のHPにアクセスして必要事項を入力し、IDを発行してもらった後、書類を郵送します。私が送った書類は下記のとおり。

・英文の卒業証明書

・英文の成績証明書

・Marriage Certificate

・戸籍謄本(日本語ですが、Marriage Certificateの元になった書類なので、念のため)

・パスポートコピー(念のため)

 

 

https://facsusa.com/ 

 

さて、これであとは学歴評価の結果待つばかり。送った後になって、FACSの登録IDを書いたポストイットを貼り付けただけで、ちゃんとしたカバーレターをつけなかったけど大丈夫だろうかと不安になっていますが。。。

FACSで学歴評価が開始されるとその旨のメールが来るとのこと(これも全員ではないようですが)。本当は年内にそのメールを受け取りたかったのですが、すでにクリスマスモードに入ってしまっているアメリカなので、年内は難しいような気がします。1月中は待ってみて、まったく連絡が来なければこちらから催促してみるつもりです。

スムーズにいけば、2018年2月~3月頃に学歴評価結果を受け取り、グアムに出願して受験票を手に入れ、4月~5月頃に初回科目を受験できるはず。

学歴評価の結果を待っている間に、予備校の単位取得プログラムを使って単位をそろえながら、初回受験に向けて、勉強を進めようと思います。

 

=====以下、2017年12月20日追記=====

今日、FACSから「12月19日に書類を受領しました」とのメールが来ました。てっきり年明けになると思っていたのでビックリです。メールの文面には「評価にはこの日付から約6週間かかります」とありますが、クリスマスを挟むので、やはり2カ月くらいはかかるんだろうなぁ。